
概要
障がい者雇用の取り組みとして農福連携という取り組みがある。農福連携によって障がい者雇用が増加している一方で問題も発生してしまっている。知的障がいを抱えている場合、与えられた条件から選択すること、複雑な文章や会話を理解すること、作業をすぐに覚えて実践することなどが難しく、多くの就労場面で困難に直面してしまう。
本研究では、AIとARを組み合わせることで、知的障がい者のキュウリ収穫作業を支援するシステムを提案する。キュウリの収穫作業において、収穫適期は主にキュウリの長さによって判断されるが、知的障がいのある作業者が自分で収穫可能かどうかを判断することは非常に難しい。提案手法では、DNNモデルを用いて、OSTHMDに搭載されているカメラで撮影したキュウリを検出し、長さを自動で計測し、作業者に直感的な指示を提示し、適切なキュウリの収穫を誘導する。
発表文献
D. Inoue, K. Naito, P. Buayai and X. Mao, “AiRcupid: Supporting Cucumber Picking for Intellectual Disabilities using Artificial Intelligence and Augmented Reality,” in 2023 IEEE International Symposium on Mixed and Augmented Reality Adjunct (ISMAR-Adjunct), Sydney, Australia, 2023 pp. 289-295, doi: https://doi.org/10.1109/ISMAR-Adjunct60411.2023.00065.