ぶどうの房づくりの支援

概要

食用ぶどうの生産において、花序の剪定は、栄養競合を解消し、病気の発生を抑制することで高品質なぶどうを生産するために不可欠です。しかし、花序の剪定に適した時期は農家にとって短く、大きな負担となります。そのため、剪定作業の自動化が強く期待されており、これまでの研究ではコンピュータビジョンを用いて花序の長さを推定し、拡張現実(AR)で花序の剪定を支援する技術が提案されたが、花序の形状に影響を受ける推定精度課題がありました。

本研究では、ぶどう栽培における花序剪定の自動化を目指し、花序の形状に関係なく花序軸を正確に検出し、花序の長さを推定する新しい方法を提案します。実験結果から、提案手法がすべての評価指標で従来の手法を上回り、花序の形状にかかわらず花序軸を正確に検出し、花序の長さを推定する能力を持つことが証明されました。

発表文献

  1. S. Fujisawa, M.F. B. Kamarudzaman, P. Buayai, K. Makino, H. Nishizaki, and X. Mao. “Image-Based Measurement of Grape Inflorescence Length for Automatic Inflorescence Trimming.” 2023 IEEE International Workshop on Metrology for Agriculture and Forestry (MetroAgriFor), Metrology for Agriculture and Forestry (MetroAgriFor), 2023 IEEE International Workshop on, 2023, pp. 289-294, doi: https://doi.org/10.1109/MetroAgriFor58484.2023.10424126.
  2. P. Buayai, K. Yok-In, D. Inoue, C. S. Leow, H. Nishizaki, K. Makino, and X. Mao. 2021. “End-to-End Inflorescence Measurement for Supporting Table Grape Trimming with Augmented Reality.” In International Conference on Cyberworlds (CW), IEEE, pp. 101-108. doi:  https://doi.org/10.1109/CW52790.2021.00022.

特許

房作り案件
特許第7049636号(特願2021-203363)、2021年12月15日出願、【発明の名称】情報処理装置、システム、プログラム、及び情報処理方法、茅 暁陽、 ブアヤイ プラウィット、横澤 浩樹、根本 陽平