ぶどう品質評価システム

収穫されたぶどうは、出荷前に品質を評価するために等級判定処理を行います。通常のぶどう等級判定の場面では、農家がぶどうの房を手に取り、サイズ、色、密度などの特性からぶどうを評価します。その後、これらの特性に基づいて房に等級が割り当てられます。

この等級判定処理は、ぶどうの品質と市場価値を保証するために必要不可欠ですが、ぶどう農家にとって重大な課題をあります。この等級判定処理は、サイズ、色、密度などの要因を評価できる経験豊富な農家の専門知識に大きく依存しています。特に初心者農家にとっては、ぶどうのシーズンが短いため、この専門知識を習得することが困難です。経験豊富な農家であっても、主観的な判断により評価結果に一貫性がない場合もあります。

これらの課題を解決するために、人工知能、コンピュータビジョン、そしてIoT技術を組み合わせたぶどう品質評価システムを開発しました。まず、4枚の画像を撮影し、それぞれからインスタンスセグメンテーションモデルを使用してぶどうの房を検出します。これらの画像と各房の重量データを、CNNベースのモデルに入れて等級を判定します。最後に結果がクライアント側で表示され、同時にデータ管理システムに記録保存されます。